泳動結果
カゼインは,ウシのミルクの主成分です。
α-casein は1分子あたり8個のセリンがリン酸化されています。
アルカリフォスファターゼで,部分的に脱リン酸化すると,
様々なリン酸化フォームが生成します。
そのサンプルを等電点電気泳動(IEF) で分離すると4スポットに分離しました。
分子内のリン酸基の数が多いほど,酸性側に位置します。
続いて,2次元目にMn2+-Phos-tag SDS-PAGE を行いました。
IEFで分離されたスポットがさらに分離されています。
IEFでは分子内に同じ数のリン酸基があるものは一つのスポットに含まれますが
Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE では,リン酸基の数が同じでも
部位が異なれば異なる移動度のスポットとして検出されます。
少なくとも6このスポットに分離しています。
なお,右の図のMn2+-Phos-tag SDS-PAGE(1D)の矢印は
製品に含まれる不純物ですので,2Dで検出されていません。
関連画像
α-casein (Mn2+-Phos-tag濃度と移動度の関係)